【屋内でも発症するって本当!?】日光アレルギーの原因と対策
日光アレルギーは太陽光の紫外線に反応することが大半なので紫外線アレルギーと同じともいえますが、実際には若干違いがあります。
私たちに降り注ぐ太陽光は
- 赤外線
- 可視光線(照明器具などの目に見える光)
- 紫外線
の3つの光線から成っています。
日光アレルギーの1つ、日光蕁麻疹は紫外線のみならず可視光線にも反応してしまうのです。可視光線は太陽光の50%を占めますし、照明器具からも出でいるのが悩みどころ。1度発症すると、屋内でも症状がでてしまうのです。
ですので、紫外線のみに反応するのが紫外線アレルギー、紫外線だけでなく可視光線にも反応するものを含むのが日光アレルギーといったところでしょうか。
紫外線アレルギーと同じ分類に入る日光アレルギーと、可視光線にも反応してしまう日光蕁麻疹は対応が違いますのでここでは言葉を分けて説明していきたいと思います。
【目次】
日光アレルギーと日光蕁麻疹の違い
日光アレルギーと日光蕁麻疹の大きな違いは「紫外線のみに反応するか、可視光線にも反応するか」です。
そして、「日焼け止めなどの紫外線対策が有効かどうか」にあります。
実は日光蕁麻疹は紫外線よりも可視光線に反応する傾向があるのです。可視光線は白熱電球や蛍光灯など様々なランプからも発せられています。
ですので、日焼け止めなどの紫外線対策が効かない、室内でも発症してしまうのが悩みどころです。
日光蕁麻疹かどうか迷うときは
日光蕁麻疹は、日光が当たらない場所に入ると2時間以内に消えてしまうという特徴があります。逆に日光アレルギーによる蕁麻疹は1日以上持続することも。とはいえなかなか素人には判断が難しいところです。
ですので、迷う場合は皮膚科などの医療期間で紫外線と可視光線を照射して調べてもらうのが1番だと思います。
日光蕁麻疹の症状
- 日光にあたった肌の露出部に発症
- 日光にあたった直後から15分以内に発症
- 小さなブツブツ状、もしくはミミズ腫れのような蕁麻疹
症状を抑えるために
- じんましんを冷やし痒みを抑える
- 医療機関で抗ヒスタミン剤を処方してもらう
- 減感作療法(入院し光を強制的に浴びせ過敏性を抑えていく療法)
日光アレルギーの症状(日光蕁麻疹を除く
きちんと紫外線対策をすることで肌や目だけの症状でおさえられますが、特に対策をせず放っておくと頭痛や発熱といった症状まで発症してしまいますので注意が必要です。
【肌の症状】
- 皮膚が赤くなる
- 蕁麻疹がでる
- かゆみがでる
【目の症状】
- 充血する
- かゆみがでる
- 異物感がある
【全身の症状】
- 倦怠感
- 発熱
- 吐き気
- 頭痛
日光アレルギーの原因
日光アレルギーの原因には内的要因と日焼け止めなどによる外的要因とがあります。
内的要因
紫外線に当たることで体内に抗体がつくられますが、この抗体がある一定量を超えるとアレルギー症状を発症します。発症する抗体の量は個人差があるので、一生発症しない方もたくさんいらっしゃいます。
また「アルコール性肝障害」「C型肝炎」の方は、体内にプルフィンと呼ばれる物質が増えることで紫外線アレルギーを発症してしまいます。
過度なダイエットにより栄養不足になることでも日光アレルギーを発症することがあります。
外的要因
飲んでいる薬や日焼け止めの成分の中に、紫外線に反応し炎症を起こすものが含まれていることがあり、それが原因で日光アレルギーを引き起こすことがあります。
日光アレルギーの予防と対策
まずはなるべく日光にあたらないよう気を付けることが大切です。
日焼け止めを塗る
腕や頭は帽子などでカバーできても、顔面を覆うことは難しいもの。空からの太陽光だけでなく、地面からの照り返しによっても日光アレルギーはおこりますので、顔などは特にしっかい日焼け止めを塗って対処しましょう。
【効果的な塗り方】
- こまめに塗る
- ムラなく塗る
日焼け止めは、汗などでおちてしまうため2~3時間おきに塗りなおすのがベストです!
日傘、帽子、長袖の服を活用
日焼け止めは、こまめに塗りなおすことが難しいこともありますので、日傘や帽子、長袖の服を一緒に使うことでよりしっかりと防ぐことができます。首の後ろは意外に忘れがち。襟のある洋服を選ぶこともポイントです。
紫外線に強い時間帯の外出は避ける
1日の中で1番紫外線の量が多いのは午前10時から午後2時の間。特に紫外線量が1番多い季節の5月~7月は、できるだけ正午前後の外出避けることをお勧めします。
生活習慣の見直し
睡眠不足やストレス、乱れた食生活は免疫機能を低下させます。3つとも改善するのは難しくても、できることから見直していくことをおススメします。
【積極的に取り入れたい栄養素】
- ビタミンC 活性酸素の発生を防ぐ(ブロッコリー、イチゴ、柑橘類など)
- ビタミンE 活性酸素によるダメージを防ぐ(かぼちゃ、玄米、ニンジンなど)
- カロチン 活性酸素をおさえ皮膚や粘膜を強くする(緑黄色野菜など)
- ビタミンB2 炎症を抑え細胞の再生を促進(かき、レバー、牛ももなど)
- セレン 紫外線によって酸化した皮膚の細胞膜の分解を促進(玄米、しらす干しなど)
- Lシステイン 抗酸化作用があり活性酸素を抑えます(大豆、小麦胚芽、もやし、など)
薬を処方してもらう
かゆみがあまりに強いなど不快な症状にお悩みの場合は、皮膚科などの医療機関でステロイド系(重症な場合)、非ステロイド系(軽症な場合)の塗り薬を処方してもらうこともできます。
ですが、ステロイド系の塗り薬は長期にわたり使い続けると副作用がでることがあるということは知っておいた方がいいと思います。
日焼け止めの選び方のポイント
日焼け止めは、- とにかく紫外線を防ぎたい
- 肌に優しいものを選びたい
といった2つの選び方があります。
そのためにはSPFとPAの値や紫外線吸収剤、紫外線散乱剤などの成分により選ぶのことがポイントになってきます。
SPFとPAとは
【SPF】
日焼けや皮膚がんを招く紫外線の中のUV-Bを防ぐ効果をあらわしたもの。数値が高いものほどUV-Bを防ぐ効果が高い。けれど数値が高いほど刺激が強くなり皮膚炎などを起こす場合がある。
【PA】
しわやシミの原因となるUV-Aを防ぐ効果を表したもの。+が多いほどUV-Aを遮断する効果が高い。
SPFに関しては数値が高くなるほど紫外線遮断効果は高くなりますが、肌への負担も大きくなります。ですので、ちょっとした買い物は、数値の低いもの、長時間の外出は数値の高いものなど、使用用途を考えて使いわけをしてもよいかもしれません。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い
【紫外線吸収剤】
紫外線を皮膚の表面で吸収し熱などのエネルギーの変換し放出する。紫外線の遮断効果は高いが肌への負担が大きく肌荒れを起こしやすい
【紫外線散乱剤】
紫外線を肌表面で跳ね返すことで遮断する。肌への負担を少ないが、ベタつく、知り浮きしやすいなど使用感が紫外線吸収剤より劣る
日焼け止めを調べているとと紫外線吸収剤は悪者のような扱いをされていることがあります。確かに紫外線吸収剤は肌への負担が大きくはありますが、肌トラブルなどなく使える方も多いので実際にはそれほど心配はないのかなと思います。
こちらも生活シーンにより使い分けをしてもよいのかもしれません。
まとめ
【紫外線を遮断したい方】
- SPF値が高く、PAの+の数が多いものを選ぶ
- 紫外線吸収剤を使ったものを選ぶ
【肌に優しいものを使いたい方】
- SPF値のなるべく低いものを選ぶ
- 紫外線散乱剤を使ったものを選ぶ
日光により肌が赤くなるメカニズム
日光により皮膚が赤くなったり、蕁麻疹がでるのは、実は毛細血管の拡張に原因があります。
皮膚に紫外線があたると、毛細血管を拡張させる物質プロスタグランディンEが角化細胞で作られます。
その物質が真皮に届き、血管を広げることで血液量が増え皮膚が赤くなってしまいます。
蕁麻疹の場合は、紫外線により真皮の血管近くにある肥満細胞からヒスタミンが分泌されることで、炎症やかゆみを起こしたり血管を拡張させます。血管が広がったことにより血液内の水分が血管外に溢れだし皮膚を赤く盛り上げて蕁麻疹となるのです。
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また高い保湿効果もあることから肌のバリア機能の改善にも期待できるため、肌を紫外線から守る役割もしてくれます。
化粧水だけで日光アレルギーの予防や対策が万全になるわけではありませんが、日々のスキンケアに取り入れるだけで症状の緩和につながるのではないかと思います。
皮膚科の薬は副作用があるから使いたくないという方も、化粧水なら副作用もなく安心してお使いいただけます。
こちらにその赤ら顔専用化粧水について詳しくまとめたサイトがありますので、もしご興味がありましたらご覧になってみてくださいね。
最後に
日光アレルギーはある日突然誰にでも起こり得るものなだけに、しっかりと予防をしていくことが大切です。
ですが日光アレルギーや日光蕁麻疹は発症したらなかなか完治は難しものでもあります。症状を悪化させないためにも、日焼け止めや日傘などのアイテムをしっかり活用していきましょう。